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数週間前、某ブティックから届いたダイレクトメールに写っていたマフラーを見て、「こういうザックリしたのがいいな」と言っていた同居人たちと買い物に出かけたのだが、実物を見てガッカリしたため、自分で編んでみた。
![]() 寒くなったので、夜な夜なベッドに入って編んでいたら、途中で段数を間違えたかも知れないと定かでなくなり、気になりながら編み続けたものの、やはり我慢できなくなり、最後の2玉目を編んでいる時に全てほどいて、また始めからやり直した。 倍の時間をかけて作ったマフラーは、使い古しのリボンで結んで、Happy Birthday! と書いた便箋をはさんで同居人のベッドの上に置いておいた。(まだ誕生日は来ていないが・・・(笑)) しかしまぁ、二目ゴム編みの始末というのは何ともややこしいものよ・・・ 最近作ったパンで売れ行きの良かったのは、セモリナ・ブレッド のスティックかな。 ![]() セモリナ粉350gに対して強力粉を150g、塩10g、インスタントイースト 小匙3/4だけで作るプレーンなセモリナブレッドの半量位を、勝手にアレンジしてスティックにしてみた。 取り分けたパン生地を麺棒で平らにし、そこに削ったパルメザン・チーズと、イタリアンハーブミックス、チャイブス、岩塩とチリペッパーミックスなど、その辺にあったものを適当に振りかけ、生地を何度かたたんで層にし、更に麺棒で伸ばしてから、2センチ弱程度の幅に切って、ねじって、表面にオリーブオイルを塗って焼くだけで、カリッとした食感のおつまみスティックができる。 プレーンなセモリナ・ブレッドは、トーストして食べるとすこぶる美味しいので、何度か作っているのだが、私はバターとかマーガリンをつけないで、トーストしただけで食べるのが一番美味しいように思う。 先週末には、同居人の友達がとても新鮮な生牡蠣を運んできてくれたので、レモンをぎゅっと絞って上にかけ、1ダース強はあっという間に無くなった。 ![]() ここの生牡蠣は最高に美味しい。 そして・・・ 先々週の金曜日には、GPに定期検診に行った帰り、「天敵」に遭遇した。実に2年振りの再会であった。 過去の経緯は忘れたかのように、自然に会話ができる相手というのはなかなかいるものじゃない。 どんなに喧嘩しようが、会えば手を振って挨拶し、お互いの近況を話し出す・・・ 別に隠し立てすることなど無いし、何を取り繕う必要も無い。 「お前、写真撮るの上手? カタログに載せてる商品の写真がイマイチだから、撮ってくれないか?」 「わかった」 2年振りの会話はそこから始まった(笑) 相手が今必要としているものを自分が提供できる状態にあれば、喜んで手伝おうとするのはお互い様で、それがあまりにも自然で心地よい。 一昨日は撮影用にレフ版を自作し、お下がりの Nikon D70 の手入れをし、商品撮影に適したレンズを選び、背景に使用できそうなものを物色しておいた。 若い頃、写真家になるのが夢だった。 地元の有名な写真愛好家集団に連れられて、撮影会に同行したこともあったし、自宅にモノクロ現像機も備え、自分で現像もしていたほど没頭していた。 いつしか趣味がステンドグラスに変わり、更にパン作りに変化してきても、やはり写真に対する熱い思いというのは残っているのである。 久々に、カメラと三脚を担いで出かける日が来た。 何か、とても心が明るくなっている。 ▲
by kiwidinok
| 2011-05-22 23:52
| 海外生活
夏の間、チョコレート置き場になっていた我家のワインセラー・・・
![]() 冷蔵庫に入れるとカチンカチンになってしまうチョコレートも、ワインセラーの中だったらベストな状態を維持できると知ってからは、ワインを補充すること無く、チョコレートのために場所を空けておいた。(白ワインやコニャックは時々飲むが、最近赤ワインはほとんど飲まなくなった) 作り付けの食器棚の一番下に置いたワインセラーの、すぐ上の棚は、最近パンの醗酵場所になった。 最適の72℉(約22℃)を保っている素晴らしい場所だ。 これで、寒い冬にも醗酵場所を探して右往左往しなくていい。ワインセラーがこんなに『使える』とは思っても見なかったよ(笑) 数日前、これまで使っていたデジタルの秤のバッテリーが切れたので、ちょうどいい機会だからと、バッテリーの交換はせず、新しい秤を買ってきた。 5g 毎にしか表示されない秤では、パン作りのみならず、お菓子作りにもストレスがたまる一方で、1g から量れるものがあったらな・・・と予々思っていた私は、昨日、ついに新しい秤をゲット。 ![]() 最近よく買い物に行くようになったキッチン用品専門店には、昨日とても感じのいい女性店員が居て、いくつかの秤を手に取って、懇切丁寧に説明してくれた。 ただ機械的に説明するだけではなく、友達のようなノリで話をする、とても気さくな人だった。(この国にはそういう人の方が多い) 我家の住人達が、誰と会っても全く人見知りしなくなったのは、こういう温かい環境に慣れたからなんだろうなと思う。 昨日は家で簡単にランチを取っただけだったので、小腹が空いたため、上の階にあるフードコートで何か食べ物を調達して帰ることにした。 そこにはサブウェイ、インディアン(カレー)、タイ、メキシカン(「場末のメキシカン」という感じ(笑))、ケバブ、寿司(コリアン経営)、ナンドス、普通のカフェ等々が軒を連ねていて、その日の気分によって色々選べるのだが、昨日は、そのフードコートでまだ一度も行ったことのなかったケバブ屋の前に立ってみた。 ケバブ オン ライスを注文しながら、上に表示されている写真付きメニューを見ていたら、何やら知らない単語が書かれていたので、それは何のことかとおじさんに尋ねると、ビーフだと答えてくれた。(家に帰って辞書を調べると、「ビーフ:牛肉」と言うより「cow:牛」と書いてあったような気がして仕方がないのだが、定かではないので、今度行った時に確認してみよう(笑) 「あなた、どこの国の出身?」と聞くと、「イランだよ」と・・・「君は中国人?韓国人?」と聞かれて「日本人だよ」と言うと、「日本語一つだけ知ってるよ・・・コンニチワ」とニッコリしていた。 話をしていたら、そのおじさんも私達と同じ頃こちらにやってきたとのことで、私のお決まりの、「NZ好き?」との質問には、おじさんは掌を下に向け少しローリングして 'so so' (まぁまぁかな)と言っていた。時々国に帰りたいなと思う時があるんだそうだ。 テイク アウェイにしてもらって、ケバブを受け取り、「شُكْرًا(シュクラン:ありがとう)」と言うと、とても優しい笑顔で手を振ってくれた。 今度行ったら牛肉のケバブを頼んでみよう。写真が何だかとても美味しそうに見えたんだよね・・・ ![]() 落札した物は、家から近ければ、現金を持って出品者の家に受け取りに行く。それがこの国では普通で、見ず知らずの人が家を尋ねて来ることに何の警戒感も無い人の方が圧倒的に多い。(中にはピックアップを許可していない人ももちろん居るが、そんなに多くはない) 落札したタルト型は19個だったが、同じ金額で20個にしてくれたとのことで、例によって同居人はとてもフレンドリーなキウィとみられるおじちゃんと握手をして別れてきたんだそうだ(笑) ![]() いつものように粉の温度を計り、水の温度を計り、フードプロセッサーで捏ねた後は、同居人から譲り受けた iPhone をタイマーにして、醗酵したり焼いたり・・・ iPhone は本当に便利なツールだ。 私は活用しているなどという域を遥かに超え、これが無かったら一体幾つの機器を揃えなくてはならなかったのだろうと、恐ろしくなるほど沢山のAPPを使って生活している。 ▲
by kiwidinok
| 2011-04-22 14:09
| 海外生活
最近は仕事に集中できず、パンばかり焼いている。
夜中に仕事をしている同居人のために、切らないでそのまま食べられる Cinnamon Bread を焼いた。 今日は美しい形のパンを焼く人の方(Ciril Hitz - Baking Artisan Bread)のレシピ通りに作ってみた。(といっても、捏ねるのはやはりフードプロセッサーを使ったが) ![]() ようやく少しパンを焼く感覚が身に付いてきて、落ち着いて作業できるようになってきた。 何でも続けていればできるようになるものだ。 ![]() 「シナモン+砂糖」と、「シナモン+砂糖+ちょっとだけカルダモン」の2種類用意し、3分の1程度にカルダモン入りシナモン・シュガーを振りかけてみた。食べてみたらカルダモン入りもけっこう美味しかったので、次回からは半々にしてもよさそうだ。 ![]() 焼き上がりの温度も申し分無く、生地がしっとり柔らかで、味も前回作ったものとは比べ物にならないほど美味しかった。 ![]() 焼きたてのパンを冷ましている間、ベランダに出てコーヒーを飲んで一服していると、お隣さんがキッチンにいるのが見えたので、まだ冷め切っていないパンを幾つか紙袋に入れて、裏庭から声を掛けた。 「ねぇ、シナモン・ブレッド好き?」と・・・ 「うん、大好きだよ!」と、ニッコリして裏庭に出てきたお隣さんは、真っ先に「日本に居る家族とか、親戚とか、友達なんかは皆無事だった?」と聞いてくれた。 皆、わざわざ聞きに来ることはしなくても、「あの人の身内や知り合いは大丈夫かなぁ」と案じてくれているのはよくわかっている。 きっと、元ガラス屋のオヤジさんだって、他の知り合いだって、「あの人の家族は大丈夫だったんだろうか」と心配していてくれるに違いない。だって、その人達にとって近い存在の『日本人』と言ったら私くらいなものだろうから・・・。 「今のところ、私の家族や知り合いは大丈夫だって言ってたけど、この先放射能汚染の被害がどの程度に広がるのか、それが心配でね」と、日本のニュースを読んでいても、それがはっきりわからない状況だということを話した。 それ以上は話しようがないので、「本当にひどいことになってしまった」と言ってその話にピリオドを打った後、お隣さんが、「そうそう、バジル好き?」と聞くので、好きだよと答えると、庭で栽培しているバジルを1本抜いてきてくれた。 ![]() とても強く、いい香りを放っていたので、「いい香りだねぇ」と言うと、スティーブは「このパンもすごくいい香りだよ!」と、紙袋を鼻に近づけて言った。 「前のより美味しくできたと思うよ」と笑って言うと、スティーブもそれを聞いて笑っていた。 「段々美味しくなっていくだろうから、お楽しみに!」と言った後で、それじゃまるで彼がモルモットのようだなと思えて笑えてきた。 せっかくの超新鮮なバジルは、今晩さっそくスパゲッティに使わせてもらうとしよう。 それにしても、お隣のスティーブは、見れば見るほどスティングにそっくりだ(笑) ▲
by kiwidinok
| 2011-03-30 14:53
| 海外生活
昨日のこと・・・
とても風の強い一日だったが、銀行に行く用事があったので、バスに乗ってダウンタウンに向かった。 バスに乗る前に、近くの dairy(デーリー)でトロピカル ドリンク(少しどろっとした nectar のような感じ)を手に取ると、大きくアラビックが書いてあった。 ![]() 一番上に大きく書いてある文字は Xtraと書いてある。その下に右から شراب (drinkという意味だが、どちらかというと、シロップ - syrup の発音だ)そして、تروبيكال(tropical)と書いてあるのだが、トロピカルの方は英語の発音通りにアラビックにしたもののようで、Google 翻訳で tropical の単語を調べると استوائي と出てきた(他にも幾つか候補が載っていたが、英語の発音通りに綴ったものは出て来なかった)。通常アラブの人はどちらを使うのだろうと、超初心者の私は悩んでしまうのだが、アラビックと一言に言っても、国や地方によって言葉がそれぞれ若干違っていて、Google 翻訳がどの地方で使われているアラビックなのかさえ、私にはまださっぱりわからない。そんな程度なのである。 これはレバノンのもの・・・さすがにNZは移民の国だけあって、色々な国の物を普通に目にするなと思いつつ、買って飲んでみたらひじょうに美味しかった。 金曜日はいつもだいたい人が多く出ているのだが、昨日はバックパッカーらしい人や、どう見ても観光客にしか見えない人が沢山居て、いつもよりも混雑していたように感じた。 やはりクライストチャーチの地震の影響で、予定を変更してオークランドに来た人が多いのだろうか? 同居人Hがオーストラリアに出発する日が迫って来たので、銀行でオーストラリア ドルにいくらか両替し、『餞別』ではなく、遅ればせながら『Birthday Present』として手渡した。 用事はそれだけだったのだが、せっかく家から出たので、本屋に寄ってみることにした。 まず最初に寄った、ダウンタウン ショッピング センターにある小さな本屋で、THE NEW ZEALAND BREAD BOOK という本がバーゲン価格になっているのを発見。安いというだけで買う気になった。 2つあるレジの内、一つは年配の無愛想な感じのキウィのおじさんが立っていて、もう一方は明るい感じのキウィの若い女性だったため、女性の方のレジで支払いをしているお客の後について順番を待っていた。 私の番になると、その女性店員は、「ごめんなさい、このレジ閉めるので、隣に回ってもらえるかしら」というので、ああそうなのと、隣の愛想のよくなさそうなおじさん店員のレジに移った。 おじさん店員はいきなり、「何だかこっちに来るの嫌そうに見えたけど・・・」と私に言うので、「いや、私、あなたはボスだと思ったから・・・」と笑って言ったら、「ボスはあっちだよ!」と若い女性店員を指さして笑っていた。そして、若い女性店員も「そう、ボスは私!」と笑っていた。 みんなで大笑い・・・ そのおじさん店員は、「これ、更に5%ディスカウントだから」と言って、セールの価格よりも更に安くしてくれた。「ありがと!」と支払いを済ませると、おじさんは穏やかな笑顔でスマートにウィンクしていた。 私と同居人は笑いながら店を出た。 後で考えたら、我ながら微妙な受け答えだったなと思った。 「威張っているように見える人=ボス」「一生懸命に働いていないように見える人=ボス」「年配の男性=ボス」・・・ 良い意味で「風格のある人=ボス」と勝手に受け取っていてくれていればいいんだけど・・・でも、色々考え合わせてみると、威張っているようにも、一生懸命働いていないようにも見えて、尚かつ風格のある年配の男性で、若い女性の下で働いているって、改めて認識させてもらいたくないことだったかなと、何だか申しわけない気持ちになった。私自身は別に若い子の下で働こうが何しようが関係無いと思っているが、もし彼にそのようなどうでもいい "メンツ" というものがあったとしたら悪いことをしたな、気にしていなかったらいいなと、口に出してしまった事をちょっと後悔した。 その後、2軒大きな本屋を見て回ったのだが、お目当ての本は見つからず・・・ 他に見たいものはなかったので、他にはどこにも寄らず、バスに乗って真っ直ぐ家に戻った。 ▲
by kiwidinok
| 2011-02-26 21:00
| 海外生活
同居人Hのカレッジからの親友ベンは、コソボ出身のイスラム教徒である。
余談だが、コソバ(アルバニアン)は非常に整った顔立ちの人が多いと感じるのは、決して私だけではないはずだ。特に若い女性は際立って美しい。今流行の"整形美人"ではなく、美しくなる遺伝子をそのまま子孫に残すことのできる、正真正銘の美人である。まぁ、外見の美しさなど、リッチな人と同様、私には何の価値もない事柄なのだが(笑) さて、そのベンだが、昨年11月、私達がNZを離れていた2週間足らずの間に、オーストラリアに引っ越してしまっていた。 同居人Hは、それまで毎日のように会っていた親友が急に居なくなってしまい、とても寂しがっていた。 どうやら生き方の違いをめぐる親との意見の衝突があったようで、一緒に住んでいられず、家を出て行ったということだったが、出て行った先が同じ国内ではなく、隣国オーストラリアでは、そうそう帰って来ることもできない。 同居人からあらかた話を聞いていた私は、ベンの気持ちもわかるが、親はさぞかし辛いことだろうと、親の心情を同居人に理解できるように話していたりもした。(いつか、彼女が親友ベンに『親の気持ち』をしんみり話して聞かせる時が来るかもしれないと思って・・・) そこで、同居人Hは初めての一人旅をするべく、エアチケットを予約し、出発1週間前の昨日、ベンが家から持って来て欲しいとリクエストした物を受け取りに、彼の両親が住む家に向かった。 車で5分足らずの所なのだが、歩いたら果てしなく遠いため、私が車を出し、買い物がてら一緒について行った。 同居人Hはベンのお父さんに会ったことがあるらしく、威厳のあるお父さんで、少し怖い感じだと言っていた。私が最も得意とするタイプである(笑) もちろん私はベンに何度も会ってはいるが、ご両親に会うのは初めてで、どんな人たちかなと、会うのをとても楽しみにしていた。 この国に来て、初めて訪れたアルバニアン・ビレッジは、日本の公営の団地を思わせる作りではあるが、セキュリティ・ロックされた入り口は、日本のマンションのようでもあった。 同居人に続いて、打ち放しのコンクリートの階段を上って行くと、ベンのお父さんが玄関ドアを開けて待っていてくれた。 全然怖い感じではなく、物静かな感じの人のように私には映った。 玄関先で荷物を渡してくれれば充分だったのだが、家の中に招かれ、ソファに腰掛けると、お父さんがコーラとジュースの大きなボトルを持って出てきて、どちらがいいかと聞いてきた。「ジュースをいただきます」とお願いした。とても美味しい、柘榴の風味のするジュースだった。 しばらくお父さんと世間話をしていると、お母さんがベンから頼まれた荷物(と言っても少ししかなかったが)を持って別の部屋から出てきた。 お母さんはとても疲れているように見えたが、それもそのはず、彼女は息子(ベンのお兄さん)が心臓病で3日前に入院したので、連日看病に行っているとのことだった。そして、ベンにemailを送っているのに返事がないので困っていることなどを話してくれ、同居人Hに、彼にお母さんの話を伝えて欲しい、すぐに連絡を取るように言って欲しいと何度も頼んでいた。 そんな大変なことになっているとは聞かされていなかった私達は、彼の荷物を頼まれて取りに行ったことにとても違和感を感じたが、ひとまず荷物は預かって帰って来た。 その後、そこから目と鼻の先にあるスーパーマーケットで必要な物だけ買い、家に戻ると、同居人Hはすぐにベンに連絡を取り、事情を話し、取りあえず今すぐ家に電話をするようにと伝えていた。そして、安いエアチケットをネットで探し、どこでいくらのチケットが出ているかを彼に知らせたとのこと。 彼のお母さんは、ベンがもう滅多にチェックしない古いemailアドレスに送信していたので、ずっと気付かずにいたということで、彼も急な知らせに驚き、一旦帰国することを速攻で決めたようだった。 結局、ベンは明後日の便でオークランドに戻り、同居人がオーストラリアに出発する日にまた向こうに戻るチケットを予約したようである。 ベンが「ありがとう」と言っていたと、同居人Hが言っていたのを聞いて、今回のことが彼にとっても、彼の家族にとってもプラスに働いてくれますようにと、私は心から願った。 ベンのお兄さんの容態が快方に向かうようにと、アラーに祈るご両親の願いが、確かに聞き届けられますように。 おっと、書き忘れるところだった。 ベンのお父さんに招かれて部屋に入って行くと、部屋の隅に置いてあったパソコンの画面が目に入ってきたのだが、壁紙はベンの屈託のない笑顔の写真だった。 そして、私は気がつかなかったが、同居人Hは、Skype がオープンになったままだったのも見えたらしい。 私達は2人で顔を見合わせて、「辛いね・・・」とつぶやいてしまった。 生き方の違い、宗教上の制約・・・とてもデリケートな問題であるが故に、私はどちらを支持することもできないし、口出しをする気も毛頭無い。 ただ、お互いに相手を大切に思っていることを、両者が忘れないでいてほしいと願うばかりである。 ▲
by kiwidinok
| 2011-02-21 04:26
| 海外生活
朝7時前、けたたましくドアベルを鳴らしまくり、続いて玄関をドンドンドンドン叩き続けるのは、インディアンのクーリエのおじさんに決まっている。
だが、ここしばらくは別の人が配達に来ていて、おじさんの顔を長いこと見ていなかったので、この周辺の担当ではなくなったか、仕事を辞めたのかなと思い始めていた。 そのおじさんは、以前は朝6時前に来ることもあった(笑) 同居人は心地よい眠りを妨害されるので、何でこんなに朝早く来るんだよと不機嫌になるのが常だったのだが、ある時、私は朝4時前から起きていて、いつもの寝ぼけ眼ではなく、スッキリした顔で玄関のドアを開け、「おはよう!こんなに朝早くから仕事って、大変ね。毎日何時に起きてるの?」と話し掛けてみた。 彼はそれまで非常に無愛想だったのだが、その時初めてニッコリした。 毎朝4時には起きて、一日中配達の車で市内を走り回っていること、歳も多くなって来るとけっこう辛い仕事だと、とても親しげに話してくれた。 その日からというもの、忙しいだろうに、彼は家に荷物を届けに来てくれる時は、いつも何かしらちょこっと話をして行くようになった。色々と興味があるらしい。配偶者はいるのか?子供はいるのか?仕事は何をしているんだ?等々・・・ 必要以上に深く説明することはしないが、別に隠し立てすることもないことは簡単に答えると、相手がとても優しい表情になってくるのがわかった。 次の配達に向かう時、Have a good day! と笑顔で手を振って行くのを見ると、私も同じように「いい一日になるといいね!」と明るい気持ちになる。 同居人は、「他のクーリエの人は玄関に荷物を置いて行ってくれるのに、あのおじさんはいつもしつこくベルを鳴らし続けて、出て行かなかったら不在通知を置いてくんだよ・・・荷物を置いて行ってくれればいいのに」と、不満たらたらであったのだが、私はそんな同居人に対して、「あの人は責任感の強い人なんだよ。玄関に受取のサインが必要な荷物をポンと置いて行くなんて、そりゃ、確かに受け取った場合は楽でいいと思うけどさ、無くなってたら誰が責任取るのよ? その荷物がまた買えるような物だったら、なくなっても「私は受取のサインをしていないから、配達人の責任だ」とクレームをつけて、時間はかかっても同じものを手に入れられるだろうけど、もう二度と手に入れられないような貴重な物がなくなったらどうするの? 確かに、朝6時前にピンポン ピンポンやられて飛び起きるのは辛いけど、あの人は仕事に忠実で、責任感のある良い人だと思うよ」と話した。 そう、FedEXの配達の人を除いて、ここでは、かなり多くのクーリエの配達人は、たとえ受取のサインが必要な荷物であっても、平気で玄関に置いて行く。それだけではなく、ポストに入らない大きな封筒を、ポストの下(道路脇の芝生の上)に置き去りにして行った郵便配達人も居る。しかも、その封筒の中に入っていたのは、移民局から送られて来た新しいビザの貼られた同居人のパスポートだったのだ。(あの時はヒヤッとした。ポストの下に何か落ちてるよと、すぐに気がついたからよかったものの、知らずにいて紛失していたら大変なことだった) 安全な地域だから、そうやって無造作に置いて行っても盗まれたりしないものの、このとことん平和な状態がずっと続くとは限らないし、今でも学校が休みになると、其処此処でエネルギーを持て余した餓鬼どもが、何の考えもなくとんでもない悪さをしているのだから、用心に越したことはないのだ。 あのインディアンのおじさんの仕事に対する姿勢が正しいのであって、それ以外のイイカゲンな人は、何事も起こらなければお互い楽ではあるけれども、本来正しくはないということ。もし私自身が配達人だとしたら、私はきっと、あのおじさんのように続けざまにではないにしても、やはり何度かベルを鳴らし、しばらく待っても家の人が出て来なかったら、面倒でも不在通知を書いて置いて来ることだろうよと、同居人に話したものだ。 今朝のベルの鳴らし方、ドアの叩き方は、以前のように激しくはなかった(笑) いや、もしかしたら以前と同じだったかもしれないが、寝ぼけていてよく聞こえなかったのかもしれない・・・ いつもスッピンのようなものだから、髪が寝癖で撥ねまくっているのを除けば、いつもと変わりないし、PJではなく、Tシャツとヨガパンツ(ヨガはしないが)のようなものを寝間着にしているので、まぁ普段着のようなものだし、飛び起きて玄関に出て行ったとしても、別に恥ずかしくはないのだが(笑)、困ったことに、寝起きというのは頭が働いていない・・・何か言われてもすぐに頭が反応しないのだ。 何ヶ月振りかで会ったそのインディアンのおじさんは、私の顔を見るなり、「やぁ、久しぶりだね。ずっと顔を見なかったから、引っ越しちゃったのかと思ってたよ」と言った。 (そうだった、去年おじさんから最後に荷物を受け取ったのは同居人で、確か、その前も同居人が出たんだったな・・・) 頭が働いていない私は、「本当に久しぶりだね」と返しただけだった。 おじさんは「しばらくデュバイ(Dubai, UAE)に行っていたんだ、娘がそこに住んでいるんでね」と話を続けた。私は何を思ったか、デリー(Delhi)とムンバイ(Mumbai)がくっついてしまったかのように、デュバイと聞いてもインドしか思い浮かばなかった(笑)(この寝起きの頭は、「里帰りしてたのね・・・」と信じて疑わなかったのだ)娘さんは幾つなの?と聞くと、25歳だと言っていたので、私の子供達と同じくらいの年齢の子がいるんだねと、まだぼ〜っとした頭で返答したりしていた。 もっとスッキリした頭だったら、デュバイの様子や、娘さんの生活がどんなかを聞いてみたかったなと、後になって残念に思った。 話の途中、おじさんが、「もしあんたがいいって言ってくれたら、ここに住む(live)ようにするよ」といきなり言うので、???が出まくってしまった私だが、「ここ?? 下はスタジオとして使ってるしねぇ・・・」と笑って断ったつもりだったが、おじさんは尚も続けて、「いや、朝早いから、あんたを起こしちゃ悪いと思ってさ・・・もしよかったら、今度からここに荷物を置いて行くけど・・・」と言ったのだというのが、「荷物」という単語が入ってくれたおかげで、その時ようやくわかった(笑) インディアン英語をよく知っている人は、これを読んできっと笑っていることだろうが、彼の発音は「リヴ」だったので、LIVE(住む、生活する)としか聞き取れなくて戸惑った私だが、実は「リーヴ」 LEAVE(置いていく)と彼の中では言っていたのだった。 彼が帰ったあと、私はおかしくておかしくて、一人でずっと笑っていた。 彼にしてみたら、私は何ともトンチンカンな受け答えをするヤツに映ったに違いない(笑) 荷物を配達に来て自分の近況を話して行くという、もう完全に (*1)"mate" のノリのインディアンのおじさんは、実は他の人のことをしっかり考えてくれる、気の利く人で、一生懸命に仕事をするすこぶる善良な人なのであるということを、今日はここに書き記しておこうと思った次第である。 しばらくして、同居人たちが、「今朝、玄関先で長いこと喋ってたね」と、口々に言って起きて来た。 (*1)キウィ(ニュージーランド人)とオージー(オーストラリア人)は "メイト" ではなく、 "マイト" と発音するのは有名だが、Hello, mate! と言う時は、"マイッ" としか言っていない。 ▲
by kiwidinok
| 2011-02-19 11:51
| 海外生活
![]() ハンダ付けの一日。 途中一カ所ハンダゴテの熱でクラックが入り、1ピース慎重に取り外して、同じガラスを切り直し、グラインダーをかけ、テープを巻き・・・さして大変な作業ではないのに、暑かったせいか、今日は少しうんざりした。 滞っている仕事があるのだが、どうにもやる気が起きない。もしかしたらこの状態は医者に処方された薬のせいかも知れないなと、変更になった薬の副作用を調べてみたら、驚くほど多くの副作用が列挙されていてギョッとした。 これ、飲んでも大丈夫なのかな??という疑念がずっと頭の中にこびりついたままだが、どんな薬を飲んだところで、所詮新薬なんてそんなものだという結論に行き着くだけだろう。 願わくば、臨床実験データを捏造したりしていないモノでありますようにと、そんなことくらいしか願えないんじゃないだろうか。 日の落ちるのが早くなった。 今日はとてもいい天気だったが、夜8:30にはもう暗くなっていた。既に夏の盛りを過ぎ、鈴虫(或はコオロギ?)の声が聞こえるようになっている。 ▲
by kiwidinok
| 2011-02-11 17:37
| Stained Glass
![]() 隣のスティーブが、裏庭で育てた野菜をくれた。 穫りたてでとってもみずみずしく、虫もついていなくて非常に綺麗なのに驚いたのだが、彼が本当に丹誠込めて作っているのを私はいつも見ているので、「手をかけて育てると、こんなに美しい野菜ができるんだねぇ」と、えらく感心してしまった。 「しばらく顔を見なかったけど、何処かに行ってたの?」と聞くと、NZの中を旅行していたようで、私が去年エキシビションのために行ったタラナキにも行って来たと言っていた。 また、新しいフラットメイトが今度入って来るとも言っていた。 彼はとても繊細な人に見えるが、これまでも沢山のフラットメイトが入れ替わり立ち替わり部屋を借りているので、見ず知らずの人(男女問わず)と一緒に住むのは全く気にならないのだろうね。 そんな、自分の周りに垣根を張り巡らしていないスティーブだが、どういうわけか、私の同居人とは挨拶を交わす程度で、特別話をしたりはしない。一番英語ができなくて、多分一番歳の離れている私だけが、何故だか沢山話をし、仲良しになっているというのも、何だか不思議な話だ。 ▲
by kiwidinok
| 2011-02-09 13:58
| 海外生活
スゴイ!!!
この歳になるまで、フードプロセッサーと電子レンジで餅を作れるなんて思ってもみなかったし、そもそも餅作りのためにフードプロセッサーを購入したわけではなかったのだが、ここNZでは サトウの切り餅(400g)が1パック17ドル以上も(日本円にして1,000円をゆうに越える)するとあっては、これは使わない手は無い。 日本に居た時には、頼んだわけではないのにどういうわけだか母が買ってくれた国産のフードプロセッサーを持っていたが、それを使わなくては料理ができないという生活を送っていたわけではなかったので、カウンタートップにそれが乗っているのを目にする機会はほとんど無かった。そんな記憶が鮮明に残っている(=そんな記憶しか無い)同居人Tは、「買ったって、どうせすぐに使わなくなるんだから・・・」と非常に冷ややかなコメントで私の購買意欲を殺いでくれようとしたのだが、「へ〜〜んだ、買っちゃうもんね〜〜」と、密かにどのメーカーのものがいいかをネットで調べる毎日であった(笑) 英語圏で暮らすことは、信頼の於けるキッチンツールを探すのにおおいに役立っている。なぜなら、多くの人は便利なツールを当たり前のように持っているし、毎日のように使ってもいるからだ。日本のように「便利そうだなと思って買ってみたけど、ほとんど使わない」人が圧倒的に多い国とは根本的に違うのだ。(そもそも、食生活が違うのだから・・・) まずは、例によってNZのネット・オークションで food processor が格安で売られていないかを検索。そこでいくつかの新品、中古品を見つけ、店頭で買うのとどれくらいの値段の開きがあるのか、また、どのメーカーのものを買うべきかを確認しようと、Googleで調べ始めた。 そうこうしている内に、「教えて○○○」の英語版のようなものを発見し、そこに寄せられた充分過ぎるほどの数のコメントを、気が済むまで読んだ。これは大いに役立った。 使う目的にもよるのだが、Cuisinart と KitchenAid は概ね高評で、使い勝手も然ることながら、機械自体の信頼性も非常に高いようだった。 最終的に、私の選んだものはこれ(中身は光沢のあるステンレス仕上げで、パッケージの写真とは少々違う)。 ![]() パンなどの生地を捏ねる機能+ホイップ機能のついた、容量14カップの、Limited Edition だが、そのメーカーの最新機種ではなく、何年も前に発売された限定版・・・ こういったものは年々改良が進んでいくものであろうから、やはり最新機種の方がいいかなと、かなり悩んだのだが、最新且つホイップ機能標準装備のものは見当たらず、Limited Edition と書いてはないものの、同じようにしか見えない商品が、別のサイトでは130ドル以上高かったり(もしかして、Limited Edition っていうのは、表面仕上げだけが変わっていたとか?と、今書いていて思った)、最新機種でオプションでホイップ機能をつけられるものについても調べたが、自分でアメリカから欲しいパーツだけ取り寄せるにしても、送料等を入れるとやはり高くなってしまうに違いない。ということで、これ以上の多機能を要求しない分価格は安いという、この数年前の限定版で納得した次第である。 何年も前に発売されたものではあるが、モーターの保証期間は20年、それ以外の部分については3年の保証がついていることに変わりはない。 ![]() オークランドに比べれば、やはり田舎と言わざるを得ない地方の、小さな商店で買うのだから、多分在庫など多く持っているはずは無いと想像していた通り、届いた荷物は一部ホコリがたまったままだった。展示品だったということを如実に物語っていて笑えた。まぁ、ここで生活しようと思ったら、そんな些細なことで目くじらを立てていたらやっていられないので、別段クレームをつけることもなく、「他で買うより安いし、送料無料だしな・・・」ということで良しとした。(どうせ洗えば一緒だし(笑)) さて、『なぜフードプロセッサーで餅を作ろうと考えたのか』ということに話は戻るのだが・・・ まず、第一にこの機械が必要だと思ったのは、セモリナ粉で作る Baghrir (クレープのようなもの)が、これまで、いくら必死で手で混ぜてもダマになってしまって、満足な仕上がりにならなかったことに端を発している。 混ぜるだけならブレンダー/ミキサーだけで充分だ。でも、ミキサーだけ買っても、私には他に使い道が無いし・・・ 更には、去年偶然手に入れた『電子レンジで30分醗酵の 簡単パン』という本に触発されて、何度かそのレシピ通りに作ってはみたものの、何だか物足りないというか・・・どうせ作るならもっときちんとしたものを作りたいよなと、毎日々ピタパンばかり食べ続けていた私は思ってしまったのだ。 そこで、パン生地を捏ねる機能が付いているものを選び始めたのだが、パン生地を捏ねられるということは、ひょっとしたら餅も搗けるかも知れない・・・と、かつて(これも欲しいと言ったわけではないのに母がプレゼントしてくれたものだったが(笑))餅つき機能付きパン焼き機を使って家でパンを焼いていたことを思い出し、ネットで調べてみると、私と同じことを考えた人がやはり居て、蒸したもち米をフードプロセッサーで搗くのは少々考えた方がよさそうだということがわかった。 他に何か方法はないのかと更に調べてみると、画期的な方法が載っていた。 一晩水に浸けておいたもち米を、フードプロセッサーで粉砕し、少々の水を加えて滑らかな生地にした後、電子レンジにかけ、数回とり出して撹拌を繰り返すと、何と、正真正銘の餅が出来上がるというもの。 「本当にそんなに簡単にできるのか???」と、同居人達も私も『失敗』という言葉が頭に点灯しつつも、『深夜の餅つき大会』(搗かないが(笑))を決行した。 すこぶるパワフルなモーターのおかげか、もち米はあっという間に粉々になり、少量の水を加えると非常になめらかな生地が出来上がった。 それを電子レンジにかける・・・1200Wの電子レンジで一体どれくらい時間をかけたらいいものかさっぱりわからず、様子を見ながら、何度か出して菜箸で混ぜたりしていたが、約3分半ほどで、菜箸にくっついた餅がちゃんと"餅"になっていたので良しとした。 立派に餅ができたじゃないか!!! たったカップ2杯のもち米で、サトウの切り餅8個分はゆうにあったように思う。 もう一切れ150円近くする餅を買って、ささやかな新年を祝わなくていいんだ・・・(笑) しかも、作るの超簡単だし・・・ やったー!!! (⌒▽⌒)アハハ! これで私は同居人に「無駄な買い物をした」って言われないぞ!! 日本なんて、せいぜい年1,2回使うためにだけ餅つき機(専用)を買うんだよ。昔なんて、あんな大きな臼と杵を、年に一度の行事のために保管しておかなくちゃならなかったんだから、それに比べたら、私のフードプロセッサーは何て素晴らしい買い物なことか!(笑) そんな満足感に満たされ、深夜の作り立ての餅を海苔と醤油で堪能した私達は、これから増々横に大きくなるに違いないことなどおかまい無しに、幸せな気分に浸っていた(笑) *ちなみに、なぜ深夜の餅つき大会になったかといえば、もち米を水に浸けたのがその日の夕方だったので、8時間くらい置けばいいってことかと解釈して、深夜になったということで・・・(笑) 追記:Baghrir に興味を持たれた方に・・・ ▲
by kiwidinok
| 2011-01-28 13:41
| 世界の料理
![]() 新年早々頂きもの・・・ ベランダで鉢植えに水やりをしていたら、隣のスティング(スティーブ)が裏庭に出てきて新年のご挨拶・・・とともに、昨日実家でプラムをいっぱい穫って来たからと、お裾分けをくれた。 家でできたプラムかぁ・・・ 「日本の私の家にもプラムの木があったんだよ。すごく懐かしい・・・」と、しばし裏庭で立ち話。 でもこのプラムはほとんど匂わないのはなぜだろう?私の家でできたのは味が濃厚で、とても芳しい香りがしていたのにな・・・と思いながら食べてみた。 スティングのくれたプラムはサッパリした甘さで、これはこれで美味しかったが、イチゴにしてもプラムにしても、NZのものはやはり糖度が足りないという感じがする。 夏でも30℃を超す日が数えるほどしかないNZでは、やはりそこまで甘くはならないのだろうね。 こちらの人はクリスマスは盛大に祝うけれども、お正月はさほど重要視していないようで、一応1月中に会えば "Happy New Year!" と挨拶はするが、日本人のようなかしこまった丁寧な挨拶ではなく、"Hi " に毛が生えたようなものだ(笑) 「今年が君にとって良い年になるといいね」「あなたにもね!」という挨拶を終えて、「またね!」と手を振る私に、スティングが、また近いうちに実家に行くから、うちの分も(プラムを)穫って来てくれると言っていた。 まったく優しくて気の良い人である。 気がいいと言えば・・・ 昨日ディスプレイ・キャビネットを運んで来てくれたアイランダーの男性・・・キャビネットを置いた場所の近くにあるドアが少々邪魔だなとは思っていたのだが、彼もやはりドアが気になったらしく、ドアを取り払った方がいいよと力説していた(笑) そして、帰り際に「今度ドアを取り外しに来てやろうか?」と言ってくれたのだが・・・「ありがとう。でも、息子が居るから、彼がやってくれると思うよ」と笑って断った。 マッチョなアイランダーの男性は、大型トラックの中から笑顔で手を振って、次の配達先に向かって行った。 穏やかな気持ちで暮らせる環境にいることを、とても幸せだと思った。 世界中の嘆き悲しむ人々の数が、去年よりも少しでも減りますように。 ▲
by kiwidinok
| 2011-01-01 13:54
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