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ガラス屋のロビンから、ようやく荷が入ったと電話があったので、喜び勇んで行ったのに・・・
オフホワイト系のガラスが1枚も入荷していなかった。 ショックでしばし呆然とした。 奥のガラス置き場をくまなく回って気がついたことは、今回入荷したものは前回よりもはるかに少なく、荷が入ったばかりだというのに何でこんなに棚がガラガラなんだと、欲しいガラスが無いことよりも、ガラス屋が存続できるかどうかの方が気になってしまった。 この不景気を乗り越えて行けるだけの余裕が残っているだろうか・・・ オフホワイト系のガラスの代わりに、白にブルーが混じったガラスを買ってきたが(それしか無かった)、果たしてそれでクライアントが納得してくれるだろうか・・・ 温かみのない色だから、ダメだと言われる確率の方が高そうに思えてならない。 嫌だと言われたら、また他のガラス屋を探して回らなくては・・・ こうやって、どんどん最初の構想から外れて行くというのも悲しいが、あのガラス屋がもし存続できなくなったらと思うと、そちらの方が悲しいものがある。 何とかなって行くだろうか、私たちのビジネスは・・・ ▲
by kiwidinok
| 2009-03-30 17:50
| ビジネス
日曜の午後は絵画教室併設となった。
と言っても、講師は私のステンドグラス教室に通う日本人のMさんである。 Mさんは非常に控え目な方で、「いえ、私なんてまだまだ駆け出しですから・・・」と最初躊躇しておられたが、最初の生徒が私のアシスタントのシャロンの娘だということで、身内価格で(笑)ということで、格安で引き受けてもらったのだが、その教え方が威圧的でなく、優しくアドバイスするという感じで、尚かつ描き上がった絵は皆が驚くほどよく描けていたため、「ウチの子供も教えてほしい」と、シャロンの知り合いに広がったというわけである。 2時間ステンドグラスの製作に励み、そのすぐ後で1時間教えるという、少々疲れる日曜日になってしまったMさんに、何だか申し訳ないなと思ってしまった。 もし大変だったら遠慮しないで断ってくれるだろうか・・・? 私はそういうところでは無理をしない性格で、断る時にははっきり断れるのだが、彼はいい人だから、自分が我慢して引き受けていたりしたら悪いなと、そんなことを考えてしまった。 Mさんの今週出来上がった作品は、台湾出身のお友達の結婚祝いになるそうだ。 ステンドグラスを色んな国の人に広めてもらって嬉しいなと思った。 ▲
by kiwidinok
| 2009-03-30 02:09
| ビジネス
![]() 1990 - UK もう一度観てみようと思ったのだが、泣けて泣けて、30分も観ていられず消した。 シャロンと彼女のご主人と一緒に、今日か明日の夜飲みに行くことになっている。 その折に、ご主人が知り合いの独身男性を連れてくるというので、どんな人かと聞くと、家具を作っている人らしい。 シャロンは、私がこの映画に出てくる主人公のようで見ていられないので、茶飲み友達になれるような独身男性を紹介してくれようとしているのだが、その話を聞いて、「そうだよね、このままじゃ良くないんだろうね・・・」と写真立てに入ってしまった人を見たら、やはりこのままでいいと思った。 仕事柄、家具職人とか大工、建築家には特に興味がある。でも、その仕事を抜きにして人物には全く関心がない。 仕事に興味があるので、話が合わないということは多分無いだろうが、もし飲みに行って仕事の話ばかりしていたら顰蹙を買うだろうか?(笑) どうせだったら、イベリコ豚が食べられるスペインのタパス・バーがいいなと言っておいた。 そこに行ってくれるといいな・・・ ▲
by kiwidinok
| 2009-03-27 06:27
| 映画
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by kiwidinok
| 2009-03-24 16:53
| Music
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by kiwidinok
| 2009-03-23 18:46
| 雑感
1月27日にガラス屋に頼んでおいたガラス、そろそろ来てるかなと先々週行ってみると、「今、Tasman Sea(オーストラリアとNZの間の海)を航行してる頃だな(笑)。来週末には届くから、荷を整理し終わった再来週来てくれれば、いっぱいあるよ」とバリーに言われ、OK, see you then! と笑顔で帰って来たのだが・・・
今日行ってみるとアシスタントの女性ロビン(Robyn:女子名・・・ちなみに、Robinは男子名なんだって)が、「船が壊れてTasman Seaで立ち往生してるみたいよ。今週中には来ないかもね」と苦笑い。 オーストラリアを出航して、すぐ隣のNZに着く前にもう壊れちゃうような船を使ってるんですか・・・( ̄ー ̄; ヒヤリ いつまで経っても作業に取りかかれない仕事。ガラスがあればもうとっくに終わっているのに・・・まぁ、急ぎの仕事じゃないし、前金をもらっているわけではないから、「仕方がないね」で済ましていられるんだけど、これからは注文を受ける際には、「もしガラスがあれば、これくらいの期間でできると思うんだけどね・・・」とすごくアバウトな見積もりを言うしかないよなぁ〜・・・ ▲
by kiwidinok
| 2009-03-19 13:45
| ビジネス
![]() 私は今韓国人との関わりが非常に多い。基本的にとても似たカルチャーなのだが、時々全く違う考え方、やり方に出くわし、説明して理解してもらうまでにかなりの時間を要する時がある。 (↓これは、旧知の友に「こんなことがあったんだよ」と2月にメールを送ったのを、かいつまんで書き出したものであるが) 例えば「月謝」の考え方が、韓国と日本では全く違う。 韓国では自分の都合のいい日に入会して、そこから4週と数え、自分が行ける週にだけ教室に通うというのが普通なんだそうで、暦の上の1ヶ月単位(2月分、3月分というような)で月謝を払うという感覚が理解できないようだった。 日本だと3月分を払ったら、もし都合で決まった日に来れない場合は、事前に連絡してくれれば他の日に変更してもいいですよとなると説明しても、全く理解されない。 「5週ある月は、基本的に最後の週を休みにします」と言うと、増々「???」なのである。 何でそんな面倒なことをするのだと、そこにいた韓国人2人は納得できないでいた。 「毎週1回、2時間の授業を、月4回で、1ヶ月の月謝が○○ドル(5週ある月は5週目は休み)月謝は月の最初に1ヶ月分前納してくださいね」と、何の迷いもなく説明した私に、「わかりました。では1ヶ月分を今日払っていきます」と先月の最終週に入会した生徒が言った時、私が「???」となってしまった。 『翌月(1ヶ月分)+当月(4分の1ヶ月分=月の最後の週に入会したので)』を計算して出すと、今度は生徒とシャロンが「???」となった。 月謝の前納というのは問題無いようだが、4週を1ヶ月とするのだから、5週目に当たる日、或はその日までに翌月の分を支払えばいいんでしょという、日本だと、言わば「回数券のようなシステム」と思えるものが、韓国では「月謝」として考えられているとのこと。 どちらがいいのかわからないが、理解されない日本のシステムにこだわっても仕方がないので、お好きにどうぞという感じで、私が回数券システムに頭を切り替えた。 まぁ、回数券システムの方が合理的ではある。 ガラス代は最初は無料でわけてあげたらどうかとシャロンに言われたが、月謝が安い上に工具まで無料で貸し出しているのだから、そこまでしてあげる必要はないと断り、しっかり徴収。 ガラス、ハンダなどの経費は、作品が出来上がってから徴収したらどうかという助言ももちろん断り、その都度徴収することにしているとはっきり伝えた(途中で嫌になって作りかけのまま置いて行かれたら困るし) また、作りかけの作品をスタジオに置いて行ってもらったらどうかというのも、スタジオに出入りするのは私たちだけではないので、もし万が一紛失したり破損したら誰が責任を取るのだということで、それも却下。 間違いが起こらない方法を取ることを理解して欲しいと説明し、「最初は優しくしてあげないと、生徒は嫌になりますよ。韓国人には韓国式にやらないと、誰もついてきませんから」というシャロ ンに、「私は最初から最後まで変わらないよ。最初だけ良くしてすぐにコロッ と変えることは性格上できないし、それに、相手が良くしてもらったことを有り難く思う人ならいいけれども、そうでなければ、最初はいいと言ったのに、態度がコロコロ変わると、 かえって陰口を叩かれることになるかも知れない。善意がかえってアダになる場合がけっこうあるんだよ」と、極めてドライな意見を言って、シャロンを納得させた。 本当に国が違うと習慣も考え方も違って、何でこんなことで一々言い争わなくちゃならないのと、途中で頭が痛くなったが、それぞれの国の良い所は取り入れ、改善すべき所は改善して、一番無理がない方法を取りましょうということで、皆納得(してくれたと思う)。 シャロンとは同じような性格だが、これまでの生活習慣の違いからすれ違う部分も沢山ある。お互いに男同士のようなはっきりした性格で、自分の考えをしっかり言うので、端から見ると口論をしているように見えるかも知れないが、納得のいくまで話し合った後は一緒にランチを食べ、笑いながら話をして、帰りには何度も何度も振り返りながら、手を振って別れるのが日常なのだ。 シャロンだからはっきり言えるし、シャロンも私だから言えるのだとよくわかる。 信頼関係というのは、表面的なものだけ見ていては築けないし、自分を守ることしか考えていないような人とか、自分の利益だけしか考えていないような人には縁遠いものだろうと思う。 相手のことをよく知っていないと、思いもよらないところで誤解し合い、険悪になる可能性がある。だから、知る為に色んな話をする。正直に考えを言ってもらえると、余計な気を使う事もなく、間違った受け取り方をする危険も少なくなるので、付き合いが非常に楽になる。 「日本人ははっきりものを言わない」と他の国の人たちからよく言われるが、曖昧な表現をすることを、「衝突を避けるため」と称して美徳のように言われているのを耳にした事がある。 確かに日本ではそうだろうと思う。 日本というのは、自分の意見をはっきり言えるような自由な世界ではない。 周りの意見に合わせるのが「善」で、反対意見を言うのは「悪」という図式がまかり通っているように思える。 「私も同じです」と言っていれば、誰にも攻撃されないで済むから、さぞかし楽なことだろう。しかも、何も考えないで済む。何が良いとか悪いとか、自分でああでもないこうでもないと考え悩む必要などなく、大勢の中の一員に収まっていれば、攻撃されないだけではなく攻撃する側にもなれる。 私はそういう人たちの心の中が全くわからないのだが、そういう人たちは「この人だったら間違いなく信頼できる」「どんな状況に於いても自分を裏切らない」と確信できる仲間を持つことができるのだろうか? そういう立場に立った経験がないので私にはわからない。 また、『感性』の違いによる表現の仕方の違い、受け取り方の違いは非常に厄介で、例えお腹を痛めて産んだ我が子であっても、その隔たりをどうにもできない場合があるというのも知った。 誠意を持って説明しても全く違った意味で受け取られてしまう。考え方、感じ方が違えば、説明の仕方も違う。どうしようもなく違う感覚の人に、どうやって自分の真意を知ってもらえるのか、いまだに方法が見つけられないでいる。 本当に悲しいことである。 私は今日、「天敵」に、もしかしたら最後になるだろうメッセージを送った。 「私を幸せにしようとずっとトライし続けてくれた事に感謝しています。でも、心から幸せだと感じることは不可能なんです。だから、私の為にもう無駄骨を折らないで、どうか一人にしておいてください。私はただ、生涯において最も大切だった人の傍で、横になって休みたいだけなんです。」 ▲
by kiwidinok
| 2009-03-17 22:04
| 海外生活
昨日はナオチャンとお父さんがプレゼントを持って寄ってくれた。
ミゲルの店で、私へのvery special なプレゼントだからと言って選んでもらったのは、 CONTINO RESERVA 2004 (もちろんミゲルは RIOJA を選んだ ) ナオチャンが、「(私が)まだ飲んだことないのをあげたいんだけど」とミゲルに言うと、それじゃこれだなと薦めてくれたんだよと言っていた。 もう何年もミゲルの店で買っているので、彼は私の好みをよく知っている。 せっかくだからと、同居人も含めて昼間から一緒に酒盛り。 非常に美味しいワインだった。 そして、夕食はNZらしい食事ということで・・・Iguacu 雰囲気は素晴らしく、私たちの席を担当してくれたオバチャンはとてもいい感じだった。 料理は普通だと私は思うのだけれども、過去12年以上数々の賞を受賞しているらしい。 ナオチャンのお父さんの注文したCRISPY SKIN SALMON FILLET の下に何やら濃い緑色をしたリゾットがあり、どんな味だろうと気になって仕方がなかったので、「お父さん、ちょっといただいていいですか?」と言うが早いかフォークが出ていた(笑) 食べてビックリ、抹茶味! それを聞いたナオチャンもつられて試食・・・同居人にもお裾分け。 皆で「ホントだ、抹茶味だよ!!」と不味くはないが不思議な味に首を傾げてしまった。 食事の後、同居人がビール好きのお父さんにぜひ飲ませたいと、近くのアイリッシュバーに連れて行った。 これまで飲んだことの無いような、非常にクリーミーな泡が印象的なアイリッシュビールを、外のテーブルで飲んだが、風が冷たくて寒かった。 そして帰り道、スカイタワーがよく見える通りに行き、ライトアップされたタワーの写真を撮っていたお父さんは、何故か私と2人で写真を撮ってくれとナオチャンに頼んで、真っ暗闇でフラッシュ撮影。(目が逝った) 年代物のカメラな為、現像に出さないと写真が見られない (^^;;; ナオチャンの家族はもちろんのこと、職場の人たちとかが見て大笑いするような変な顔だったらどうしよう・・・ま、いいか、もう恥ずかしがる歳でもないし・・・・ 私の携帯ではこの程度の写真しか撮れなかった。 ![]() 多分、ナオチャンのパパのカメラにはフラッシュの光りにやられた中年が写っているだけで、スカイタワーは写っていないんじゃないかと・・・ 「何でこんな所で撮ったの?」と不審がられるのがオチではなかろうか・・・ ( ̄ー ̄; ヒヤリ 「息子をよろしくね!」とこっそり私に言って帰ったお父さんは、火曜日の朝の便で日本に帰る。 どうか気をつけて。 ▲
by kiwidinok
| 2009-03-15 23:55
| 海外生活
昨日は午前10時から教室生を教え、13日から1ヶ月間韓国に帰るという生徒さんが作品を仕上げてしまうまで、約1時間延長して教えた後、「天敵」にメッセージを送り、夜8時半過ぎだったら手伝いに行けるかも知れないので、必要だったら連絡してと伝えておいた。
そして夕方、ナオチャンがお父さんと一緒に家に遊びに来てくれた。 お父さんは9日の昼頃オークランドに着き、昨日は午前中からずっとQueen Street に行ったり、Parnellを散策したりして歩き通しだったようだ。 とても穏やかそうな、明るい方だった。 我家でお茶を飲みながら楽しく話をしている時に、私たちがナオチャンといつものように冗談を言って笑っているのを見て、お父さんは、「こうやって、家族みたいに付き合ってもらっているんですね」と私に話し掛けてくれたので、「もうすっかり家族みたいなものですよ。全然おかまいもしないしね」と話をすると、嬉しそうにうなずいておられた。 少しして皆で歩いてParnellにディナーに出かけた。 Parnell Roadを歩いている時に、後ろから来た日本人観光客のご夫婦に、唐突に「こんにちは!」と声をかけられた同居人Hは、驚いて一瞬言葉が出なかったようで、ちょっと間を置いて返事をしたらしい。 その方達が「イグアス(レストラン)」が何処かわからないというので、私たちもそちらの方に行くのでご一緒しましょうと、お喋りをしながら歩いて行った。 途中、ミゲルのワイン屋の入り口の階段にジーン・ピエール(ミゲルの店の店員)が座っていたので、「ハーイ!」と皆でご挨拶。彼は爽やかでいい青年だ。 イグアスに着くと、一緒に歩いて来た方達と挨拶をして別れ、また少し歩いて和食レストラン「Nori」で食事をすることにした。 皆で飲んで、食べて、お喋りして・・・注文した料理をシェアして・・・ お父さんが「皆さんに可愛がっていただいているのがよ〜くわかって、本当に安心しました」と嬉しそうに言ってくれたのが、私の心にジーンと来た。 よかったね、ナオチャン。お父さんはナオチャンが一人で海外に出て大丈夫かな?楽しくやっているのかな?って、やっぱりすごく心配していたんだよね。 治安もいいし、景色はきれいだし、人々は悪そうじゃないし、皆と仲良く、生き生きと暮らしている息子を見て、すごく嬉しかっただろうと思うよ。 食事の後もまた歩きだったけれども、帰りに寄ったミゲルの店で、ナオチャンがワインを2本買おうとしたら、ミゲルが、お父さんがこっちに来た特別な日だからと1本プレゼントしてくれて、本当に気の利く、長い付き合いの陽気なスペイン人に感謝して帰って来た。 家に帰ってからもまたワインで乾杯し、話をしながら笑いっぱなし。 夜11時を過ぎて、ナオチャンとお父さんが帰る時、お父さんは玄関で「今後とも息子をどうぞよろしくお願いします」と深々と頭を下げておられた。 私はそんなお父さんの凛とした姿を見て、「あぁ、いいな。こういうきちんとした姿は本当に美しいな」と感動してしまった。 西洋人は仲良くなるとハグしたり、頬にキスしたりして感情を表すが、こういう日本人の心のこもったお辞儀というのは、やはりシャキッとしていて、空気がピンッと張ったような感じがして、グッとくるなと思った。 1週間ほど滞在して日本に帰ると言っていたので、ナオチャンはまた寂しくなることだろう。 親孝行ができてよかったね、ナオチャン。 「天敵」からは連絡がなかった。誰か日本語を入力できる人を見つけたのだろうか。 何とかなったようならいいのだが・・・ ▲
by kiwidinok
| 2009-03-11 22:30
| 海外生活
「天敵」から電話があった。
また新しいビジネスを始めたらしい。 新しく何か始めると必ず私の所に連絡が入る。何故かといえば、重宝に使えるからだろうなと思う。 今回は、いつも頼んでいるグラフィックデザイナーが日本人ではないため、メニューに日本語表示も入れるつもりだったのに、日本語フォントを持っていなくてできないということで、できるところを探したのだが、今週中に仕上げるのは無理だと言われて、私に頼んで来たというわけだ。当たり前だ。そんなに間際になって「はいそうですか」と引き受けてくれるところなんて、四六時中閑古鳥が鳴いてでもいない限り無理に決まっている。 取りあえず、持って来たデータを私のパソコンで開こうとしたが、開けないという表示が出た。立ち上がる時に「あっ、それこのパソコンには入ってない・・・」と、何故か戸惑った私。別に閑古鳥を飼っているわけでもなく、やらなければならないことは山ほどあるし、本業でもないのだから申し訳ない気持ちになどならなくていいのに、期待に添えなくてごめんねと謝ってしまう損な性分。 私の同居人は2人ともその作業ができるソフトを持っているし、呼べばあっという間にそんな作業は終わってしまうのも私は知っていたが、今回はそうしようと思わなかった。同居人は快く思わないというのを私はよく知っている。 「天敵」が困り果てた顔をしているのをじっと見ていたが、私は助け舟を出さなかった。 (私が居なくなったらどういう手段を取れるか、どういう方法があるか、自分でしっかり考えるんだよ。私はいつまでもあなたの傍に居るわけじゃないって言ったでしょ) そう心の中でつぶやきながら、突き放したことを後悔しなかった。 話を聞いて、既に今の段階から先が見えていると思った。 今回一緒に仕事をする人はキウィと結婚した日本人の女性だとのことで、ビジネスも何もわかっていない上に英語もろくすっぽ理解できない、しかも not smart and stupid enough だとかなり怒っている。 「それじゃ私と同じだね」と笑うと、「全然違うよ!」とブソッと言い放っただけ。 なぜそう思う人と一緒に仕事をしようと思うんだろうか? 始める前からわかり切っているじゃないか、上手くいきっこないって。 そうやって、同じ間違いを何度も何度も繰り返しているのに、幾つになってもわからないあなたの方がSTUPIDだと私は思うよ・・・ 人を見る目がないんだよね・・・(私もその中に入っているんだけど(笑)) すぐに他人を信用しては裏切られる。お金を貸したまま逃げられる・・・ 私の家のフォトフレームに入ってしまった人もそうだったから、今回私は心を鬼にして手伝わなかったんだけど、誰にどう促されようと、一生その性格は変わらないだろうということも、実は私はよくわかっている。 彼のお母さんは、彼が新しい仕事を始めて大変だと言うと、英語もよくわからないのに(しかも歳だし)一人ではるばるイスラエルから駆けつけてくれて、彼がもう大丈夫だと言うまで手伝ってくれていたようだけど、そんな優しいお母さんだって手伝えなくなる時がいつか来るんだし、最近ではお母さんの代理になってしまったような私が、できることはしてきたけれども、それではいつまで経っても彼の為にならない。 私は彼のお母さんのように優しくはない(甘くはない)。 いつもは駐車場まで見送るのに、今回はスタジオを出て行く「天敵」をスタジオの中で見送った。 彼は、どんな時でも必ず車が見えなくなるまで見送っていた私が一緒に外に出て行かないのに気がついて、振り返って私を見、少し驚いた顔をしながらも笑顔を作り、bye と手を振って去っていった。 私は笑顔を作れていただろうか・・・ ・・・と、そんなふうに別れた夜は何だか苛立ち、Hennessy を数杯飲んで就寝。 今朝目覚めると、「ああそうだ・・・」と頭に一つ案が浮かび(朝の5:40)彼の携帯にメッセージを送った。 まったく、バカだよね私も・・・ 「そのファイルを作ってくれた人に、psdファイルに変換してもらって私に渡して。もしまだ頼める人が見つかっていなかったらだけど」 そして、朝9時前、「別な方法を考えたんだけど、あなたのパソコンに日本語フォントをダウンロードしておいてくれれば、私がそのファイルに日本語を打込みにいってあげられるから、必要なら連絡して来てね。でも、今日は午後1時まで教室で、午後3時から深夜までアポイントメントが入ってるから、1:00〜3:00pmまでしか空いてないんだけど・・・」と電話すると、「ありがとう。日本語のフォントはどうやってゲットすればいい? いくつか入っているんだけど、気に入ったフォントが無いんだ」というので、彼の会社のemailアドレスにフリーでダウンロードできる日本語フォントのURLを送っておくからと言って電話を切った。 同居人に頼めば一発で解決することなのに、私はこんな面倒な方法を取ってまで自分だけで手伝おうとしている。 約束の時間をとうに越えても連絡もして来ず、1時間も遅れてやって来て sorry の一言も言えない。そんな人を同居人が喜んで手伝うわけがない。 「何でそんな人の頼みを聞いてやらなくちゃいけないわけ?」と嫌みを言われた挙げ句に断られる筋書きが見えているし・・・ シャロンでさえその話を聞いて私に怒ったのだ。 「お姉さんは(最近私はそう呼ばれている)利用されているだけなんですよ。何でそんな男の為に時間をやりくりして働いてやったり、親身になって助けてやろうとするんですか!?」 そんなことは最初からわかっているんだよ。 利用したければすればいいし、初めから何も見返りを期待しているわけでもないんだから、別にできることをしてあげるだけで損をしたという思いは無いんだよねと言うと、シャロンは尚も、「優しくしてやっても、その男には感謝の気持ちなんてありませんよ。お姉さんがそうやってやってやるから、その男はいつまでも人を利用するのを止めないんですよ!」と怒っていた。 シャロンは私のことを思って言ってくれているのがよくわかる。 「でも、誰かの為に何かをしてあげられるって嬉しいことだよ」と笑って言うと呆れていた。 私はね、ただ『写真立てに入ってしまった人』にしてあげたかったことが、途中で終わってしまってすごく悲しかったから・・・ だから、私が誰かにしてあげられることがあったら、誰にでも喜んで手を貸したいし、喜ぶ顔が見たいというだけなんだよね。 放っておいても一人で解決できる人は放っておくんだけど、「天敵」は何だか放っておけなくてね・・・喧嘩ばかりしているけどさ(笑) 「天敵」はああいう性格で、私はこういう性格・・・ きっとずっとすれ違ったままで、最後はどちらかの消息がつかめなくなって、その内に記憶も薄れていくのだろうね・・・ もう後に残った方にならないように、先に旅立たなくちゃ・・・ ▲
by kiwidinok
| 2009-03-10 09:23
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