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先週から今週に掛けて手掛けた修復は・・・
まず LLADRO Caressing The Little Calf (retired: 1981) 子牛の耳の片方が取れたのを接着し修復。パテ埋めまでを難無く仕上げた。 そして、名前のわからない古い LLADRO。 これは、星の部分が2カ所欠けているのと、手に持った先端に星が付いている棒が取れてしまったのを接着するだけで、これもとても楽な仕事であった。 CALICO CAT は修復ではなく修理だったのだが、普通は割れを接着するのみで、割れ目の隙間は埋めないところを、けっこうな隙間があったのでパテ埋めはサービスで行った。 可愛いお皿である。 BAVARIA (Germany) の壺(花瓶?)は、いかにもドイツという感じ。 金の装飾がある物は、金が容易に落ちて、しかもペイントで同じ色を出し難いことから、非常に神経を使って作業をすることが要求される。これは口の縁が金で装飾されているだけなのでまだいいのだが・・・ こちらのフランス製?(定かでない)のコンポート(足付き盛り皿)は金の部分が多いので、より慎重に作業をする必要があった。 そして、日本のXL(エクストラ ラージ)級の大きさのお皿。 私のデスクの上で作業できる限界に近い大きさで、このような重いお皿をどうやって立てておくんでしょう・・・と考える以前に、どういう部屋に合うんでしょうと思ってしまった。 *大体の写真はパテ埋めをした直後の写真で、パテが乾くのを待っている間に撮ったものである。 この後、パテが完全に乾いてから、余分なパテを几帳面に取り除く作業をするのだが、これが骨のおれる仕事で、指で触れて(或は竹串とか爪楊枝のようなものを使って)割れ目の段差が全く感じられないくらいに平らに均さないとならない。 そして、段差を全て無くしてから色をつけるのである。 コリアンの年の若い友達ダニエルが、私が修復の仕事をしているのを知って、「冷静と情熱のあいだ」という映画と小説を思い浮かべたとメールに書いて来た。 わたしはその映画も小説の存在も知らなかったが、調べてみたら絵画の修復士が主人公だった。 こんな地味な職業でも脚光を浴びることがあるのかね・・・と、実際に修復の仕事に携わってみるとその『地味さ加減』を実感してしまう。 ボスの工房ではもちろん絵画の修復もする。私もその内にありとあらゆる素材の修復をするようになるのだろうが、忍耐力が勝負のこの仕事を始めたおかげで、以前にも増して我慢強くなったのは、多分良いことであるように思う。
by kiwidinok
| 2010-01-28 17:04
| Antique Restoration
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