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先日僧侶(韓国人)がデザインの最終打ち合わせに来てくれた。
お供の僧侶は白人の女性と女性信者2名(ともに韓国人)。 女性信者は2名ともシルバーのベンツに乗り、服装も化粧もこれ以上無いというほど頑張っている。 僧侶2名は白の僧服(正式に何と呼ぶかわからない)で、信者とのあまりの違いに違和感を覚えた。 いくつかのデザインや色を比べ、韓国語でディスカッションをしている方々・・・途中私に英語で質問がくるので一つ一つに答えていく。 僧侶の感覚は私の想像通りのものだということが、何度となく交わしたemailやら電話でのやり取り、直接会って話をした時の雰囲気でよくわかっていたので、話しは非常にスムーズに進んだのだが、その暗黙の了解を察知しない女性信者1名が、「色は派手なものではなく、パステルカラーにしてくださいね」と言ってきたので、色はもちろん抑えますが、パステルカラーは場の雰囲気には軽すぎて、かえって派手に見え、落ち着かなくなると思いますので、あまり目立たない落ち着きのある配色にするつもりですが、それでよろしいでしょうか?」と、僧侶に回答を求めると、僧侶は笑顔で深くうなづいていた。 そこで、それまでニコリともしなかった白人の僧侶が、これだけは言っておかなければという感情を剥き出しにして、「これは瞑想の広間に飾るものですから、精神を乱すものであってはならないということを理解してもらわないと」と、強い口調で私に説教のように言い出した。(終始表情がきつく、人を癒す立場にある人のようには見えなかった) すると、韓国人の僧侶(Head Monk)がその僧侶を制し、「この人にそのようなことを言う必要はありません。この人は、誰に言われなくとも充分わかっています」と一笑に付し、優しい穏やかな笑顔で私の方を見て、「あなたが思う通りに進めてください。また何かあったらemailでやり取りしましょう」と言葉をかけてくれ、一行は帰って行った。 Head Monk は最初から私の内面をよく見ているような気がしていた。 多分僧侶は、信者の「心」がどのようなものかもわかっているだろう。 仏教の何たるかも知らないような私がわかるくらいだから、それなりに修行を積んだ僧侶がわからないはずはない。 僧侶は全てわかった上で何か考えがあって寄付の申し出を断らなかったのか、はたまた「寄付」というものに感覚が麻痺してしまっているのか・・・本来無くてもよい私の作るパネルに、そんなに熱心に取り組んでくれるのは何故なのだろう・・・ もしかしたら、私の魂を救おうとしているのか・・・ 僧侶が一番気に入ったデザインは、私が僧侶と初めて会い、話をしながら受けた印象と、僧侶から受け取った数枚の写真、また僧侶の指導するBuddhist Meditation Centreのウェブサイトを見てイメージした、最初に浮かんだデザインだった。 私はその最初のデザインを、次にデザインした(色は抑えたが)派手な構図のものの後に見せたのだが、僧侶が地味な方を迷わず選んでくれて、とてもホッとした。 直径1メートルのパネルを、仏像以外何も無い瞑想の広間に、目立たないように飾る・・・ 信者全員が、金ぴかの仏像の方を向いて座り、否が応でもその後ろに掛けられたパネルを目にするのだ。どうしたって目立つに決まっている。それを目立たなくしなければならない。しかも、魅力がないというのでもいけない。 有ることが邪魔にならず、心を高揚させるのではなく、穏やかにさせるものでなくてはならない。 非常に面白い仕事をくれた、ド派手な信者と、私にはまだ本当のところが読めない僧侶に感謝しつつ、適切なガラス選びに入る前に、適切なコピー専門店を見つけるのに少々手間取った1日であった(笑) そうそう、 仕事とは全く関係の無い話しだが、お隣に住む「レゲエ」と先日庭先でバッタリ会い、「暑いねぇ〜」と話をしながら、「そうだ、あなたの職業はDJなの?」と聞くと、「うん、そうだよ。でも何で?」というので、「私、ちょっと前あなたの写真をウェブ版のヘラルド(新聞)で発見してね、家族みんなで『ネイバーだ!』って声を上げちゃったんだよ」と言うと、笑って「ああ〜、そうだったんだ〜」と、少し話をした。腰まであるような細かい三つ編みを頭の上でお団子にして、他の一般市民とはかなり違った外見の「レゲエ」は本当に優しい人で、いつもニコニコしている。 そんなネイバーと話しをした後すぐに、頭を丸めた僧侶を迎え、そうかと思うとアジア人が来たり、中東の濃い顔をした人が出入りしていたり、インド人と仲良く話をしていたり、たまにキウィが来たり・・・ 段々私の理想とする環境に近付いて来たのに、なかなか皆が一緒に集まることができない。 皆がそれぞれの垣根を壊して仲良くなってくれると楽しいだろうにね・・・ 道路に落ちていた(?)バナナを見て思った・・・
by kiwidinok
| 2009-02-18 21:33
| ビジネス
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