Copyright:著作権について
当ブログに掲載の、写真・記事・デザインの無断転載及び使用はご遠慮ください カテゴリ
全体 Stained Glass Etching Art ビジネス 海外生活 写真 世界の料理 Wine 映画 英語 New Zealand 本 友人 Music Antique Restoration 簡単洋裁講座 ガーデニング お宝 雑感 未分類 以前の記事
2011年 07月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 検索
タグ
ステンドグラス(146)
日常生活(131) 仕事(87) 由無し心(85) 友人(77) ニュージーランド(59) 料理(46) 音楽(30) 修復(27) 本(20) アート(19) 映画(14) ガーデニング(12) 英語(8) ワイン(7) 世界のお菓子(6) 洋裁(6) オークランド散策(6) 健康食品(4) サンドブラスト(3) その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
アンティークショップを覗くのは面白い。 かなり昔のものを丁寧に使ってもいるし、アンティーク物が好きな人たちも多いこの国では、自分たちが使わなくなったものは、取りあえずオークションに出すとか、セカンドハンドの店に売りに出すとかして、買ってくれる人を探すということが多い。 中古品の中でも、アンティークのカテゴリーに入るような昔の物は、アンティークショップでけっこういい値段で売り買いされているようだ。 このグラスはこちらに来た年にアンティークショップで購入した物だが、果たして古いのかどうかはわからない。ただ気に入ったから買ってしまったという物。 使い捨ての国日本とは違い、物を大切にするお国柄なので、粗大ゴミの日はなんと2年に1度しかなく、地域の「粗大ゴミ収集週」となっている時に、壊れた電化製品とか、要らなくなった家具とか、割れた電球とか、カーペット等々、不要になったものを家の前の歩道に出しておくのだ。 その時期、高級住宅街と言われている地域は巡回する車が多く、まだ使えそうな家具調度品が出されるとすぐにもらって行く人が現れ、無料のリサイクルシステムがよく機能しているなと感心する。 昨年、我家の物置に放置されていた洗濯機を粗大ゴミとして出していいかと大家に了解を取り、やっとのことで歩道まで運んだのだが、それを隣の住人がニコニコして見ていたので、「ハーイ」と挨拶すると、すぐに近寄って来て、 「ねえ、この洗濯機の部品もらってもいいかな?ちょうどウチのが壊れちゃって、同じ洗濯機だから使えるかも知れないと思ってね」とのこと。「もちろんだよ。大家は要らないって言ってたし。使えるといいね」と返事をした。 お隣さんはすぐに部品取りにかかった。のんびりしていると他の人が来て部品を取って行ってしまうので、欲しい物は速攻でゲットしないとならないのだ。 その後もその洗濯機は他の部品を持って行った人が居たらしく、最後にはひっくり返され、裏板も外されて、無惨な姿になっていた。でも、これだけリサイクルされたら本望でしょうというくらいまで使われるというのは、見ていて気持ちのいいものである。 こういうのを見ていると、日本は物質的に豊かになり過ぎたなと感じる。 まだ使える物でも、新しい物に買い替えたら、ゴミとして処分する為にお金まで払わなくてはならない。NZの人が見たら、なんてもったいないことをするんだと思うに違いない。 日本にだって、新製品に買い替えていられる人たちばかりが住んでいるわけではないだろうに、こういう無料のリサイクルがどうしてできないんだろう。 体裁を気にする国民だからか?と一瞬思った。 確かに日本人は勤勉で、生活を向上させる為の新技術の開発に取り組む姿勢は世界に類を見ないのではないかと思うが、全く新しい物を開発するのではなく、古い物の部品だけ交換すれば機能が向上するようなものを作る気はないのだろうか? そんなことをしても儲からないから、する価値は無いということなのか?・・・ 使い捨ての国、世界の最先端を行く国が、この頃ひどく荒んだ感じに思えて仕方がない。
by kiwidinok
| 2008-05-17 18:34
| New Zealand
|
Comments(5)
Commented
by
mika
at 2008-05-18 06:08
x
夫の国もリサイクル派で、古いものを大切にします。日本に3年住みましたが、その間、夫は拾ってきた家具を直したり、DIYで木を買ってきて、家具を作ったりしてました。 それが楽しみの一つなのですが、私の会社の上司は「君の家、貧乏でしょう。お金に困ってるんだね。実家に頼んだら?」と本気で、私にいいましたよ。
物を消費することがいいこと、リッチだから出来ることという考えなのかしら? なんかおかしい。 地球は壊れかけているので、リサイクルとか資源を大切にすることをモット考えないとね。 って私は本気で思います。
0
Commented
by
kiwidinok at 2008-05-18 11:26
mikaさんの住んでいらっしゃる国は、リサイクルが生活に根付いているという感じがしますね。
今、私の周りに居る人のほとんどは当然のようにDIYします。コリアンの友達のご主人も、友達のイスラエル人も、インド人の大家さんも、みんなものすごくお金持ちなのに、自分でテーブルや棚を作ったり、柵を作ったり普通にします。壊れた物は修理しながら、修理不可能になるまで使いますしね。元銀行のCEOだったイギリス人は、キッチンの改装工事を一人でやったという強者で、電気工事から大工仕事、左官の仕事まで全て一人でできるんですよ。何でそんなに何でもできるんだと聞いたら、高校時代に授業で習って面白かったから、色々自分でも勉強してできるようになったと言っていました。 皆お金を出せば何だって買え、専門家に頼めるような人たちですが、物を大切にするという習慣が身に付いているかどうかが、根本的に違うのかな。物欲を刺激されない国(=物が少ない)に住んでいるというのも、非常に大きな要因だろうと思いますね。 日本でmikaさんが感じられた疑問は、一人々が本気で考えないとこの先マズいと私も思います。お金さえ出せばどうにかなるというものではありませんからね。
Commented
by
tomo
at 2008-05-18 22:27
x
粗大ごみの回収日が2年に1度とは何とも驚きました!あ、驚く自分が既に日本の感覚なんですね。今日のブログの洗濯機の実話は読んでて気分爽快でした~。
日本人の物欲の高さ&未だに消費を美徳とする気質は、異常ですね。みんなと同じでないと安心できない国民性からなのか・・・。そもそも日本には、家電製品を「修理して使い続ける」という考えが存在してません。 何に重点を置いて暮らすかは人それぞれですが、粗大ごみが4週間に一度(?)の頻度である日本は異常だということを肝に銘じなければですね。
Commented
by
kiwidinok at 2008-05-19 07:41
tomoさん、私、思い入れのあるものは捨てられないので、こんなに高い修理費を出してまで使い続ける価値があるのか?と思いながらも、「あと少し足して最新式にしよう」とはできなかったことがありましたよ。修理に出さないのは、費用がかかりすぎるということも多分にありますが、これは企業が修理部門を充実させていないことの裏返しというのもさることながら、自分では直せない(知識が無い)というのが決定的に違うのかなと、こちらの人たちを見て思いました。
上に書いたイギリス人の話を聞いて、学校でそういった生活するのに役立つ知識とか、技術とかを教えてくれるというのは素晴らしいことだなと感心しましたね。日本に欠けているのはそういう教育なんじゃないかと、長年子育てをしてきて痛切に感じました。
Commented
by
kiwidinok at 2008-05-19 07:42
人件費の安い国に使い捨ての物を大量生産させ続けて良しとしていたら、そりゃ、人件費の高い国で修理するよりも安く新しい物を手に入れられるに決まっていますが、結果、ゴミは増えるばかりで、それが地球を壊すということにつなるという構図は、本当にお粗末だとしか言えませんね。
結局はたいして価値の無い物をけっこうなお金を払って買い続けているという、完全に企業の戦略にハマってしまっている生活からどうしたら抜け出せるのか、私にはわかりません。 何でも「右へ倣え」していないと住み辛い国ですから、そちらでは個人レベルで抵抗するのも難しいものがあるでしょうね。
|
ファン申請 |
||