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Auckland Domain(オークランド・ドメイン)という街の中心部にあるとてつもなく広い公園の一番高い所に、オークランド・ミュージアムという美しい博物館が建っている。
ミュージアムの常設展示の一つ、戦争記念ホールを訪れる度、私は涙が込み上げてくる。壁一面に刻まれた名前・・・戦争で命を失った人々。 今でも世界中のどこかで聖戦と銘打たれた戦いが起こり、それぞれの「神」の名の下に平然と人殺しをしてのける。 ずっと以前見た1枚の写真が、今でも脳裏にはっきりと刻まれている。 戦闘機に乗り込む前の兵士に祈りを捧げる牧師は、一体何を祈っていたんだ? 兵士が無事に殺戮という任務を負えて帰還する事か?「どうぞこの兵士達が、人殺しをする事無く、無事に帰ってきますように」と祈ったとでもいうのか? 欲に目がくらんだ大国が勝手な正義感を振りかざし、他国を握りつぶし、踏みつぶし・・・全てが自分たちの思うように動くと思い上がる。 映画『グアンタナモ、僕達が見た真実』を観た人は何を感じた? 戦争記念ホールに行く度に、涙が出てくる。 生きて帰れなかった兵士に、 その人たちが危めたかも知れない、名も刻まれない人々に、 そして、残された人々に。
by kiwidinok
| 2008-04-18 21:03
| New Zealand
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Comments(6)
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kattyan62 at 2008-04-19 00:19
キリスト教の過去の残虐さは異常、と云うよりは無知による人間そのものが残虐だったのかもしれませんね。
戦争になると、凶暴になり殺人が平気になるのかもしれません。 昨今、誰でも良かったなんて言い草で殺人を犯す神経は理解に苦しむところですが、映画やTVなどのメディアから発信される残虐な場面は、人の持つ残虐さに火を点けるのではないでしょうかね。 京都に、日本軍の使ってた兵器博物館があります、そこで学ぶべきは兵器の持つ怖さ、進化する兵器を開発する神経はビジネスとの名の基に、如何に効率よく人を殺せるかだから、許すべきではないだろうに。
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keiko
at 2008-04-19 10:53
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kiwidinok at 2008-04-19 10:59
かっちゃん、私が小さい頃、父親は多数の日本兵が出兵した先々でどんなにひどい事をしてきたかを話して聞かせてくれました。今思うと、淡々とした口調ながら、父はしっかり現実を見て、激しい憤りを抱いていたのだとよくわかります。
キリスト教のみならず、どの宗教でも同じだと、様々な宗教の下で生まれ育った知人達と話していて思います。たかが一人の、名も無いオバサンが何を言ったところでどうなるものでもありませんが、どんな環境の下で育った人にでも、「良心」は伝わるものだと信じたい。そう願うばかりです。 日本は八百万の神の国だそうですが、それにしては視野の狭い人が多いような気がしませんか? 規格にはめるだけの教育は、想像以上の弊害を生み出します。メディアも然り。
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kiwidinok at 2008-04-19 12:10
keikoさん、
本当にね・・・思い上がった人間が支配する世界は壊れていくばかりで、限界というものを感じないではいられない日の方が多いんじゃないですか? 歳を重ねるに連れて鮮明に見えてくるものが、けっこう沢山ありますね。 雑草のような私たちは、誰かに水やりをお願いしなくても、まだまだ大丈夫ですね、きっと。(笑)
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keiko
at 2008-04-19 14:20
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昔習った、漢詩の中に 誰も見に来てくれない深い山奥にも花は毎年花を咲かせて・・・といった(昔過ぎて記憶が定かでは無いが(^_-))内容の物があり、自分もそんな風に成れたらいいな とぼんやり思った記憶があります。雑草もしっかり根着ば何とか成っていくものですね。
名も無いオバサンもいっぱい集まれば、世の中動く事あるかも(~_~)
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kiwidinok at 2008-04-19 17:13
雑草はいつまで経っても雑草のままのように思える・・・
でも、別に咲き誇る薔薇にならなくてもと思ってしまいます。特にアブラムシがいっぱいついて、殺虫剤をかけまくった時にはね(笑) あれ?何の話だったかな? ま、いいか・・・(笑)
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