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今回作品を出品するエキシビション会場は、New Plymouth という地域にある公営のギャラリーで、私はその地域にはかねがね行ってみたいと思っていた為、今回作品を届けながら小旅行に出かけることにした。オークランドからの距離 383 km、所要時間 5 時間。
なぜそこに行きたいかと言えば、そこにはタラナキ山(Mount Taranaki 別名 Mount Egmont)があるから・・・ 映画 The Last Samurai に登場した富士山は、実はこのタラナキ山だったということはよく知られたところだろうが、写真でその姿を見ると本当に美しく、正に富士山のようで、せっかくこの地に住んでいるのだから実物を見てみたいという思いが、偶然の「あなたの作品を貸してくれない?」というギャラリーからのオファーで実現することとなった。 私は"休火山"のような性格で(笑)、通常はほとんど"死火山"のような生活をしているのだが、まれに活動を始める時があり、それがけっこう周りを驚かすものとなったりする。思い立つと大きな行動に出るという点で、"休火山"なのである。 その休火山は、今回死んだかのように見えていた魂に息を吹き込まれて、急に動き始めたのだ。 今回、本当はこれまでに作って手元にある作品だけを出せばよかったのだが、エキシビションのテーマを聞いてどうしても作りたくなった作品があったため、それからデザインを始め、徐々に頭の中で出来上がってきたイメージを形にして行った。 デザインが出来上がるまでに、とても多くの、実際のイメージ画像を見たり、感覚を研ぎ澄ませる為に製作に影響を与えるだろうと思える本(小説も含む)を読み、長い時間をかけて頭と心の中にあるものを重ね合わせて行った。 このブログのタイトルにもあるように、私はいつも『光り』を意識した作品を作ってきた。 いつでも光りを通して見たガラスをまず頭に描いて作り始めていた。 だが、今回の作品は裏からも横からも光を当てず、正面から自然光で見るように意図して作った、自分の中では異例の一作で、色合いはとても暗い。 原色のステンドグラスを見慣れている人には、何でまたそんなに目立たない色で作る気になったのか理解できないのではないかと思うが、私の中のイメージは大体こんなものだなという程度にはなった気がしている。 日本に住む知り合いが、「今回の作品はどんなイメージになるんですか?繊細な感じですか?それとも力強い感じ?」とemailで聞いてきた時に、作り手が私だからなぁ・・・弱くはならないでしょう(笑)と思いながらも、その時の自分の精神状態で作ったら、混沌とした感じかな?と返事を送ったのだが、製作途中の心の葛藤を知る人は、「乾いた雰囲気がよく出ている」「力がこもっている」とemailで感想を送ってくれて、その言葉を読んだ時、私はとてもホッとした。 フレームの色は白にしようかなと一瞬思ったのだが、それだといかにも奇を衒ったかのように自分自身が感じてしまって、これに込めた思いが安っぽくなってしまうような気がしたため、このパネルよりも更に暗い色でステインすることに決めた。 ハンダの色はこれまで一度も試したことがない方法で、独自の色を作った。あえて言うならブロンズ色・・・ハンダの部分を1カ所ずつ染色し、納得する色になった瞬間色の変化をストップしなければならなかったので、一度に広範囲はできず、少しずつ々丁寧に染色して行く作業はひどく時間がかかり、ハンダ部分の染色だけで丸一日かかってしまった。 あと半月・・・来月のあの人の命日には、私達は"NZの富士山"を眺めながら、静かな日の入りと日の出を感慨深く見つめていることだろう。
by kiwidinok
| 2010-09-13 15:30
| New Zealand
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Comments(2)
Commented
by
mika
at 2010-09-14 03:12
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NZの富士山、目に焼き付けるだけではなく、写真にも撮って、どうか、どうか、私にも見せてください。
ちなみに私が住む国には山がないんですよ。意外でしょう?
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Commented
by
kiwidinok at 2010-09-14 08:38
mikaさんの住む国には山がないの? 山がない国があるなんて、この歳になるまで考えてみたこともありませんでした。
2年前、とある『教養の塊』のような人が、「あなた方と話をしていて、南半球では北が暖かくて、南が寒いんだっていうことにハッとしました。考えれば分かることなのに、生まれ育った環境で北が寒いんだとインプットされてしまっていると、そんな常識的なことさえ考えてみることも無く、どこの国でも北は寒いと思い込んでしまっている・・・いやー、思い込みは無くさんとならんね」と仰っていました。 本当に世界は広い・・・私も思い込みを無くしていかないとなりませんよ。こうやって知らないことや気付かないことを教えてもらえるのは、本当に嬉しいことだなぁとつくづく思いました。 写真、もちろん、お見せしますとも! 天気に恵まれて綺麗な写真が撮れるよう、祈っていてくださいね。でも、その頃って雪が積もっているのかな?
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