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午前中、前のボスがスタジオに遊びに来てくれた。
修復スタジオに行かなくなってからまだ2週間しか経っていないのに、とても懐かしい感じがした。 ボスは私のスタジオに来るのは初めてで、私がこれまでに作ったものを丁寧に見て回り、興味深そうに色々質問してきた。 まるで私がボスに、「これはどうやるの?」「こういう場合はどうするの?」と質問攻めにしたのと同じだった。 私が修復の仕事に向いていると言われるのと同じで、ボスもステンドグラスの技術などあっという間に習得するに違いないが、修復の仕事と違って、私の仕事は経費がかかり過ぎるのが大きな問題で、「ほら見て、この棒ハンダ1本で$4.00もするんだよ」と私が見せると、「だったらバーゲンの時に沢山買っておかなきゃ」と言うので、「バーゲンなんて無いのよ」と、この業界の事情を説明しなければならなかった。 この国にはステンドグラス・サプライヤーは数えるほどしか無く、要するに競争が無いに等しいので、バーゲンになるのは何年も前に大量に仕入れて売れずに古びてしまったような、デッドストックの物ばかり・・・(外側から変色し始めたカッパーフォイルとか、黄ばんだり色褪せたりした本とか、外側の包装がくすんでしまった商品とか etc ) 私はまだ幸せな方だ。ガラス屋のオヤジさんが好意で沢山割引をしてくれる。それでもまだ材料費がかかり過ぎるため、商品を作っても誰もが気軽に買える値段では売りに出せないし、どこかの店に置いてもらおうと思ったら、売り上げの50%をマージンとして店に支払わなければならないので、作品を作って売るのは本当にキツいんだよ・・・と、そんな話をしていたら、ボスが急に、「僕の知り合いでCityにギフトショップを何店舗か持っている人がいるから、そこに置いてもらえるかどうか聞いてあげるよ」と言い出した。 ボスは本当に優しい人だと今でも思う。一緒に働いた4ヶ月間で私を全面的に信頼してくれるようになり、このような形で私が辞めた事については、おそらく言葉に出して言わなかった部分をしっかり理解してくれているに違いないと、今日改めて思った。 「今度は娘を連れて来ていいかい?長女はアートが好きだから、きっと興味があると思うんだ」と言って、ボスは帰って行った。 そして午後、オークションで落札したものを受け取りに Waitakere City まで行って来た。 オークランド中心部から車で30〜40分(モーターウェイ:無料高速道路を使って)走った所に、周囲の家とは完全に雰囲気の違う家があって、「え〜・・・ここ?」と、一緒に行ってくれた同居人と一瞬躊躇したが、行くと言ってしまった以上約束は守らなくてはならんなと、思い切ってドアのベルを押した。 中から出てきた女性は(古くさい表現だが)ヒッピーそのものだった(笑) 同居人は代金を渡し、私は落札したものを受け取り、「サンキュー」と言ってそのまま帰ろうかと思ったが、玄関にはまっていたステンドグラスと、中に掛けてあったスパイダー&ウェブ(蜘蛛の巣の中央に蜘蛛を配したステンドグラス)が気になって、私はどうしても聞きたくなってしまったのだ。 「ステンドグラスが好きなの?実は私ステンドグラスを仕事にしてるもんだから、興味深くて」と・・・ 彼女は「主人も私もステンドグラスが大好きなのよ。向こうの部屋にもっと沢山あるから見せてあげるわ。ついてきて!」と、洗濯物で隠れた離れの部屋に案内してくれた。 (正に干してある洗濯物をかき分けて)離れに行くと、窓という窓にサンキャッチャーが吊るされ、至る所にステンドグラスのパネルが掛かっていた。 何と表現したらいいのか・・・趣味がどうこうというよりも、とにかくヒッピーっぽい部屋だった(笑) 部屋の作りも非常に面白く、思わず「いいね、この部屋」と言うと、彼女はにこっとして、あなたどんなのを作るの?と聞いてきた。私はバッグに入っていた名刺を渡し、ウェブサイトを見てくれるという彼女にお礼を言って帰って来た。 家に戻る前に、彼女は今回のオークションの取引の評価を既にしてくれてあった。 "delightful traders,"で始まり、とてもいいコメントを残してくれた彼女。一風変わった人ではあったが、こんなことで出会ったのも、もしかしたら何か意味があるのかも知れないなと思った。 そして、そのまた1時間後、今度は歩いて Newmarket まで眼鏡を探しに行った。 いよいよ老眼鏡を買う必要性を感じた私は、まずきちんとしたメガネ屋に行って聞いてみたのだが、フレームだけで$900.00、レンズは$300.00からという金額を聞いて(合計¥76,000強)、「これはちょっと考える必要があるわね」とお茶を濁して店を出た。 帰り道、薬局に寄って既製品の老眼鏡を見たら、$30.00以内で買えることがわかった。 手頃な色とサイズが無かったので今日は買って来なかったが、今度またどこかで見てみよう。 出来合いの老眼鏡で充分な気もするが、仕事でも頻繁にかけるとなると、やはりきちんと視力を測定した上で作った方がいいかなとも思うのだ。 まぁ、きちんと自分に合ったものを作るとしても、ここは高すぎるので、今度日本に戻った時に作る方がよさそうだ。日本に帰るのがいつになるかわからないので、やはり取りあえずは、出来合いのものを買うしかないかな。
by kiwidinok
| 2010-03-11 21:54
| Stained Glass
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Comments(2)
Commented
by
katou
at 2010-03-12 08:47
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いろいろな出会いがあって 興味深々
最近の私は 遠近両用の眼がね(老眼鏡)を使ってますよ (^。^)
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Commented
by
kiwidinok at 2010-03-12 10:55
katouさん、面白いでしょ、色んな人がいて(笑)
ところで、遠近両用の眼鏡って使い辛くありませんか?私は境目の無いものを以前作ったのですが、全然慣れなくて、目が回って気分がすぐれなくなってしまうんですよ。 でも、老眼鏡だけのものをかけてみたら、自分がすごく歳取って見えて、本当にガックリきました。まだ肌はシワシワじゃないし、周囲からは10歳近く若く見られるのに、こういうところで現実に引き戻されるって、けっこうショックなものですね(笑)
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