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昨日、大きなお祝い事があって、お世話になった友達数人と仕事上の関係者に、ささやかなお礼の印としてシャンペンやらワインやらをプレゼントしようと、ミゲルのワインショップに買い物に行った。
ミゲルはお客さんと話をしていたが、私と同居人が入って行くと大きく手を振って挨拶してきた。 私たちはどのワインにしようかと選び始めたが、ワインは選べたものの、シャンペンについては全く知識がないため、ミゲルの話が一段落するのを待っていた。 ほどなくしてミゲルは(多分常連の)お客との話を切り上げ、私たちの所にやって来た。 いつもは握手しながら「やぁ、元気?!」と威勢良く話が始まるのだが、昨日は頬にキスのスペイン式挨拶で、同居人は珍しいねと笑っていた。(ヒゲがチクチクして (゜口゜;)うっ・・・・・ っと思った)お酒臭くはなかったので、昼間から飲んでいたわけではなさそうだが、やたらとテンションが高かったな・・・ シャンペンを選んでもらって、いつものように少し世間話をし、今夜ディナーに行くの?と言うので、「うん、Bellota に行く予定なんだよ!!」と話したら、彼は一昨日行ってきたばかりだけれども、「高い(値段が)」「恐ろしく高い」と、ぼったくりの値段だと繰り返していた。でも、お客は夜11時を回ってもものすごく沢山居て、驚いちゃったよと大声で話し続け、カウンターの所に置かれた椅子に腰掛けて私たちの話を聞いていたお客も笑っていた。 ミゲルが、「今度一緒にディナーに行こうよ。来週がいいかな?」と誘ってくれたので、「楽しみにしてるよ」と笑って答えた。 もうその時点で彼の発した言葉の『信憑性』というものに全く期待をしていない私たち(笑) ストック切れのワインだって、彼が「来週入ってくるよ」と言ったら「その内に入ってくると思うよ」ということだしねぇ・・・ そこら辺はバルセロナのジョアンと全く同じで、「その時点では、その気はあった」のだが、いつでも「変更可」なのだ(笑) でも、彼は今回の私たちの「お祝い事」を本当に喜んでくれて、いつもクリスマスには高価なシャンペンをプレゼントしてくれたり、同居人が誕生日にたまたま友達とワインを買いに行ったら、バカ高いワインをプレゼントしてくれたりしているので、本当にディナーに行こうと思っているのかもしれない。 来週覚えているかどうかが、非常に楽しみである(笑) さて、昨夜、この日の為に行くのをおあずけにしていた、スパニッシュ タパス バー Bellota(ベジョータ)にようやく行った。 外に沢山の人が立っていたので、満席で列を作って待っているのかと思ったが、中に入るとまだ席は幾つかあった。 外にいた人たちは何だったんだろう・・・? 中に入ると洗練された内装に洗練された服装のお客達・・・ とても落ち着いた雰囲気で悪くないなと思ったが、気取ったお客というのは、本来スパニッシュ バーには向いていないように思えた。 明らかに歳のせいで読み辛くなっているメニューから探すのも面倒なので、サーブしてくれた男の子に「タコのガーリック炒めはある?」と聞いてみた。 「オクトパス」と何度言っても通じなくて、「オクトパス知ってる?」と聞くと、「僕、まだここに来て4日目だから英語がよくわからなくて・・・」と、調理場に聞きに行った。 その子が戻ってきて、「あれね、こう足がたくさん生えていて、海に居るのでしょ!?」と笑顔でタコのマネをしていたので、「そうそう!」と喜ぶも、タコの料理はなくて、イカだったら2種類あると・・・それじゃ、カラマリ(イカ)の唐揚げをもらうかなということになった。 彼にどこから来たのかと聞くとチリだと言っていた。本当に素朴な、とても感じのいい子だった。 ミゲルも言っていたが、生粋のスペイン人というのはNZにはほんの少ししか居ないのだ。 でも、少しでもラテンな雰囲気を出す為にラテン語圏内から来ている人を雇っているのだろう。それは理解できる。以前和食レストランで働くインド系のシェフを見た時に、とても違和感があったし、やはりお客はほとんどが「その国の本物の料理」を味わいたいと思ってやって来るのだから、スペイン人で揃えられないんだったら、せめてスペイン語圏内、或はもう少し譲ってもラテンっぽい人・・・というのは有りだと思った。 念願の『ハモン イベリコ』(イベリコ豚の生ハム)を味わい、いくつかのタパスを堪能し、非常に美味しいスパニッシュワインを飲み、満腹で帰って来た。 私が生まれて初めて嬉し泣きというものを経験したのは2日前。 アカウンタントから電話をもらい、これまで必死で歯を食いしばって生きてきた11年間の苦労がようやく報われたのだと、安堵し、周りで支え続けてくれた人々に心から感謝した。 I am pleased to tell you that we have approved in principle your application for a New Zealand residence permit. 「期限の無い滞在許可証=永住権」・・・私たちはここにずっと居られる。日本に帰らなくていいんだ・・・ 速攻で実家の両親に電話した。年老いた両親は、NZがどんなに生活し易い所かを散々聞かされているため、私たちが幸せに暮らせる場所を確保したということをたいそう喜んでくれた。 私を産み育てた親は、私の性格では日本に住むのは難しいということをよくわかっている。 きっと両親もチャンスさえあれば海外に出ていたに違いない。 私が子供達にしてあげられる最後の大仕事、最高のプレゼントが、ようやく現実のものとなって、これ以上の喜びはないと感極まって大泣きしたのは2日前。いまだに容易に目が潤んでしまう。 私たちにはこれから安心して住める場所があるんだ。 私たち、ようやく「ジプシー」ではなくなったんだ。 本当に嬉しい。
by kiwidinok
| 2009-08-27 08:44
| 海外生活
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Comments(2)
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